今日から新社会人になる皆さま、おめでとうございます。
今年が皆さまの社会人のスタートとしてふさわしい年となればよいですね!
私が社会人になったのは、阪神淡路大震災の年。
神戸三宮にはその年の10月から数ヶ月間、仕事で滞在しました。
街は衝撃的でした。今でも忘れられません。
電線のない電柱が等間隔で点在し、住居が建っていたであろう箇所にポツポツと地面から水道管が垂直に立っていました。屋根の低い仮設住宅だけが建ち並び、はるか数百m先まで見えてしまう六甲。かの衝撃的な風景は、忘れることのできないものの一つとして私の脳に刻まれています。
ただ正直なところ、その風景を目の当たりにした当初、関東からスポットで訪れた22歳の私には、可愛そうな他人事でしかありませんでした。
それでも、神戸の人々と共に数ヶ月間過ごすうちに、いまでも刻まれる大きな学びをいくつもいただきました。
その一つは、自分自身の目の前に起きていることの意味、重大さを理解し、行動することの難しさです。
それはすなわち、我がことと捉えること、つまり他人の気持ちを理解することの難しさです。
新型コロナウイルスのため、入社式が無かったり、まとも仕事が始まらない人、さらに入社早々自宅待機の人もいらっしゃるようです。それでもまだ目の前で起こっていることを他人事に思えてしまう人は、ご家族での会話を通して、身近な人の思考過程を垣間見る機会を持ってみるのも良いかもしれません。
代表取締役社長
大橋武広